1200ページの厚み〜田中千代服飾事典

こんにちは。

ほっとです。


ご訪問ありがとうございます。

相変わらず、気まぐれにマイペースで投稿しております。



ファッション誌CLASSYにてライターをやらせていただきながら思うことは、

服を言葉でうまく表現するのがいかに難しいか、ということ。

私は「ただの服好き」で、アパレル出身でもなんでもないため、

服を見てかわいいと思っても、その生地が何で、この形が何なのか、すっと言葉が出てこないのです。そんな時、スタイリストの児嶋さんが、アドバイスをいくつかくださいました。その会話の中で、服飾系の専門学校に通っている人は、田中千代さんの服飾辞典を持っていて、わからない言葉などは調べる、とのことでした。


と、言うことで、早速Amazonでポチリ。

そこで出会った「田中千代服飾事典」は

いろんな意味で想像を超えてきました。



まずはイラスト。

事典というより図鑑ではないかと思うほど、イラストがふんだんに使われています。






そして、厚み。

なんと、、

1200ページ!

服の用語だけでそんなにあったのですね、、(驚愕)


ゼクシィより厚い。

服飾学校の生徒はこれをロッカーにしまっておくのでしょうか。

とても每日持ち運べる重さではありません(笑)

そして、この厚みが、いかにファッションに対して無知だったか、を教えてくれました。


ここで簡単に田中千代さんについて。

田中千代さんは日本の教育者、服飾デザイナー。昭和初期に渡欧し欧米の文化・服飾を学び、日本に近代洋裁教育、服飾デザインの礎を作った。民族衣装の研究・収集家でもあった。

とのことです(wikipediaより)


この事典を読み、興味深かったのはファッションの歴史がふんだんに描かれているということ。例えば、スカート。「スカート」と調べるとスカートの丈が1904年〜1990年まで追ってイラストで描かれているのです。

スカートの丈って、ミニスカートが登場する前は、てっきりずっとロングだと思っていて(無知ですみませんw)、時代によって長いものが良いとされたり、短いものが良いとされたり、人々の嗜好というのは、よく変化して、面白いものですね。笑



(下写真:イラストに描かれている線はスカートの丈の変化)

更にスカートの種類は300を超えた分類で説明されています。ジャンパースカートなど聞いたことがあるようなものから、ジュップキャロットゥ、スナップフロントスカート、ダッチボーイスカート、など初めて聞く名前のスカートも多数。

全く覚えられる気がしないのですが、スカートだけでもこれだけ種類があるなんて、ファッションの奥深さを知りました。



「デザイナー」と引けば、有名なデザイナーの名が、「ファッションブック」と引けば、日本だけでなく、イギリスやフランスのファッション誌の名前まで記載されています。

これは、1200ページの厚さたる所以。




巻末には服装の歴史が載っています。エジプト時代、メソポタチア時代のチュニックやロープに近いファッションから、金銀細工を身にまとったローマ帝国以後の時代の服装、コルセットやかつらが当たり前だった時代まで、細かく載っていて、ファッションの移り変わりがよくわかります。


順を追って読んでいると「トレンド」というのは恐ろしいもので、たった10年、20年違うだけで、服の丈、シルエット、雰囲気が大きく変わっています。



今私達が着ている服装をまた10年後見ると、摩訶不思議な服装を着ていたと、思うようになる時が来るのでしょうか。

昨今は機能性の服装が増えたり、ZOZOスーツが「人が服に合わせる時代から、服が人に合わせる時代」という商品を登場させたり、ファッションが変わっていきそうな気配が漂っています。

これからなにが起きるのか、ワクワクしながら、様々なファッション業界の変化を楽しみ、ファッションを楽しみ続けていきたいです。





ゆるっと書いております。

お手柔らかにお願いいたします^^


では。

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