ファッションの力で世界を変える

こんにちは。

ほっとです。


秋ですね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

プチプラブームにのっかって、去年は1年間で300着近く服を着ました。

クローゼットがパンパンになり、1年以上経って、今年も着られるな、と思う服の少なさに唖然としました。



日頃、お仕事でファッションと関わることが多く、

「ファッションってなんだろう」と思うことが増えました。


だから、ちょっとファッションについて、過去の偉人が書いた本を読み、向き合ってみることにしました。









今回読んだ本は

「僕たちはファッションの力で世界を変える〜ザ・イノウエ・ブラザースという生き方」井上聡 井上清史著 PHP研究所



ファッションの本というよりは、お二人がブランドを立ち上げるまでのビジネスよりのエッセイに近い本でした。


ファッションの知識がなかった二人が、南米でアルパカと共に暮らす人々と出会い、ブランドを立ち上げていきます。

地球環境に大きな負荷をかけない、生産者に不当な労働を強いない”エシカル(倫理的な)ファッション”を信条として生産方法にこだわり、プロジェクトを進めていきます。


ご兄弟が書いている文章の間にところどころ、お母様視点の文章があり、彼らがどのように、異国デンマークで生まれ育ち、異国だからこその不条理な対応、苦労を乗り越えた様子が客観的に描かれています。


また、章の終わりには「二人の羅針盤」として、偉人の名言が、巻末には二人の座右の名が載っています。いい意味で、思っていたファッション本ではありませんでした。

大量生産・大量消費に疑問を感じながら、真っ直ぐ進む二人の熱い思いが、本書からひしひしと伝わってきて、ただなんとなく服を着ていましたが、恥ずかしながら、生産過程のこと、生産者のこと、生産している国のこと、社会のことまで考えるに至っていませんでした。





いくつか、心に残った言葉を紹介させてください。


"常識のように思われているそのシステムとは正反対ともいえる方法で、ビジネスが成功することを証明したかった" P135

時代の変革期である今、どんなビジネスにおいても大切な思いですね。


"なにももっていなくても、素晴らしい人はたくさんいる" P213

世界中をまわったあとに、お父様に言われた言葉を思い出したシーンです。


"知ることだけでは十分ではない、それを使わないといけない。
やる気だけでは十分ではない、実行しないといけない"
by  ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ P221


耳が痛くなる言葉です。エシカルが地球のためだと言いながら、なにも行動できなかったら意味がない。今、私はこうしてエシカルについて行動した二人について、書いて紹介することしかできない。書かないよりは、書いたほうがいいかもしれない。小さな行動だけど、コツコツ、なにかできることはないか、って問える人にならなくては。



余談ではありますが、初めて昔付き合っていた彼氏とペアルックたるものをしたのが、ザ・イノウエ・ブラザーズのマフラーでした。あとにも先にも、そのマフラー以外、「お揃い」をしたことがなく、私にとっては、つい特別な気持ちを寄せてしまうブランド。


毛並みの良さと彼のあたたかさに、マフラーにくるまれるといつもほっこりして、今でも大切な宝物です。そういえば、マフラーをくれた時、彼が「ここのブランドは全然違うんだ!!」と言っていたことを思い出して、今この本を読んで、よりマフラーとブランドへの思いがあつくなりました。


ザ・イノウエ・ブラザーズさん、素敵な本とブランドをありがとうございます。





最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

では^^



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